第二章 / お迎えする者たち
お迎えする者たち
紅葉宿でお客さまをお迎へする三人のご紹介を、 申し上げます。

当代女将
風間 楓
紅葉のころに生まれし、 若き女将でございます
京の女子大で国文学を修めし後、 祖母の療養を機にこの宿へ戻ってまゐりました。 秋の風がほのかに冷たくなる頃、 お客さまと共に嵐山の季節を過ごしたく存じます。 どうぞよしなにお願ひ申し上げます。

板長
風間 章
お皿の上に、 嵐山の四季を
京懐石を軸に、 嵐山の四季の素材を、 そのままお皿の上にお運びいたします。 日々の献立は、 その日に届いた素材によって変はりまする。 朝夕のお膳、 心を込めてお出し申し上げます。

大女将 ・ ご療養中
風間 紫
中庭の藤の、 ほのかな紫
若き頃より源氏物語を愛し、 その心を、 いまの女将へと譲り渡してをります。 ただいまは京の街なかにて静かに療養してをりますれば、 中庭の藤の花を以て、 ご挨拶に代へさせていただきます。
どうぞごゆっくりと、
— 紅葉宿 一同
※ 先代女将 風間 椿(故人)のことは 「沿革」 のページにてお伝へしてをります。